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頑張れるだけ頑張ろう、そういう思いでブログを書いております。最近は短編小説をメインに書いておりますので、お暇な方はぜひお立ち寄り下さい。


by ore1984
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劇場版 ターンエーガンダム _b0001559_17583411.jpg

 白人と黒人、迫害と支配の歴史物語っているように、土地柄と人種の違いは人と人とに大きな溝を作り、争いの火種を生んでしまいます。この例え話は、タンエーガンダムの中のムーンレイス(月に住む住人)と地球人にも言えることでした。彼らは、お互いを罵りあい、武力による交戦をもってお互いを排除しようとまでしました。人の精神の卑屈さは、どの世代にしても変わりはしないのでしょうか。己の知ることだけを知り、思考を歪め、目の前の現状を信じない。ターンエーの中には、人の精神とは何なのか、理解することができるのか、その答えの一部が含まれています。その点について信じるか信じないかは自分の目で見て判断するのがいいでしょう。

 人々の認識の違いが軋轢を生む。これも作品の見所の一つには違いありませんが、富野監督が述べたいテーマは確実にこれだけではないでしょう。どうして戦争は起こるのか。どうして闘争の形となり、武力行使を行わねばならなかったのか。自分達がやっているのは正しいことなのか。それら数々の所業の果てにえるものは何なのか。全部をひっくるめて俯瞰することにより、ようやくターンエーが示すテーマを垣間見ることができます。

 一度見ただけでは、何を語っているのか理解することは難しいかもしれません。しかし、何度も見る価値がこの作品にはあり、時間を使う代償が充分にあると僕は確信しています。
# by ore1984 | 2005-06-22 17:50 | ボクレビュー
 昔の考えかたと今の考え方、ずいぶん変わったと思いますがあまり自覚がありません。他人から見ればずいぶん変わったらしいのですが、本人がわからないのは辛いですね。ですが、自分が変わった、良くなったと言われるのは素直に嬉しいです。

 人の評価は、僕にとってかなり曖昧なもので、僕がうまく人と付き合おうと心掛けると、あまり良い評価はもらえず、逆にどうでも良い状態に人から面白がられます。自然体こそが人を引きつける何かを漂わせているのでしょう。しかし、時には嘘も必要だと思われるので、後者の方に評価が集まるのはあまり嬉しくはありません。人付き合いはむずかしいものですね。

 人との付き合いは、今の僕にとっては重要なポイントです。短編小説などを書いている身としましては、人の観察が何よりも大切だからです。もし、人の性格、行動パターンなどを知らずにキャラクターを創ってしまえば、からっぽで何もない言葉だけをしゃべる操り人形に陥ってしまいます。人を知ることはとても難しく、時間が掛かりますが、何よりも面白い物を書きたいと願っている僕にとって楽しい時間です。

 ほんの一年前は、物事の流れなどはどうでもよく、ただ文章だけを手探りで書いていました。現在になってようやく『てにをは』の意味を理解するようになり、文章の形がずいぶんと整いましたが、まだまだ入り口に立ったところでしょう。

 人の付き合いと文章。繋がっていないようで繋がっているこれらの要素を今後も踏まえた上で、今後は人に感動を与えるような良い文章を書いていきたいです。
# by ore1984 | 2005-06-22 15:51 | ボク思いついたこと

僕小説 短編25 二択

 選択という岐路を徹底的に省き、コインの表と裏と同様、選び取れる道が二択しかなかったら。
「単純だけど、食うか食われるかの弱肉強食の世界ではごく当たり前の定義だと思うけどな」
「・・・・・・やるか、やらないか。食べるか、食べないか。死ぬか、生きるか。単純だけど、ある意味では君の定義は真意をえているのかもしれない」
「だろ?」
「しかし、人間はそんなに単純になれない。人間には心という根幹ともいうべき、解読できない箇所が存在する。正確いえば、心を携えているのは人間だけじゃないけれど、他の生物達には何故か複雑な心理を表すことができない。そこが、他の生物から人間が一歩踏み出した要因とも言えるけど」
「うーん、でもさ、人がすごく単純な選択しかできなかったと仮定したらどうかな。人は、他の動物達と同様のランク落ちしてしまうかな」
「ランクは下がらない。たった二択しか選択できなかったとしても、人には驚異的な学習能力があるから、結果は他の生物とは比較にならない。例を上げるとしたら、メスの争いに負けたライオンが、勝ったライオンに近かづかなくなって、どんな手段を用いてもメスを奪い返したいとは思い至らないぐらいに違う」
「????」
「簡単に言えば、人ほどの思慮深さが他の生物にはないということ。人間なら力で負けても他の手段を使えば勝てる。たったそれだけの単純なこと」
「あ・・・あっそういうことね」
「そういうこと。二択しか選択がなかったとしても、生物によって過程が違うから結果は全く別物になる。人が仮に二択しか選択できなかったとしても満足する結果を得られると僕は断言する」
「・・・言っていることは俺の頭程度では把握するのは難しいけど、要するに人なら二択でも良い結果をだせるということだろ。だけど、それってお前、検証したことあるのか?」
「いや、あくまで仮定」
「じゃあ、今この場で検証してみようか」
「面白いとは思うけど、どうやって?」
「ここにコインがある。これの裏表にルールを決めてそれに殉じする単純なゲームをしよう」
「いいよ。それでルールは」
「まず表が出た場合、お前はそこの路地を真っ直ぐ進む。裏が出た場合、俺がその路地を真っ直ぐ進む。単純だろ。ああ、そうそうこんなので検証できるのか?何て野暮なことはいうなよ。一応、俺も考えて行動しているんだから結果だけは出してやるよ」
「そこまで言いはしない。人によって、同じ行動をとったとしても全く別の結果が出るものだから」
「・・・前置きはいいから、早速スタートしよう」
「うん」
 コインは上空に弾かれると高速回転で上昇し、そして徐々に下降して少年の掌に着地した。
「・・・・表だな」
「そうだね」
「じゃあお前は早速、その路地を真っ直ぐ進んでくれ。どんなルートをでもいいからここに戻ってくればいい」
「わかった。じゃあ後で面白い結果を君に報告するよ」
 片方の少年が路地に消える。
「・・・悪い奴じゃないんだけど、どうしてこうあいつはへりくつが多いんだろうな」
 少年は器用にコインを弄びながらぼやいた。手の中で踊り狂っているコインは、よく見ると表だけで裏がない。
「二択ていうのは、意外な盲点だよね。二択の選択をしていると思っていても、実際は一つの道しか提示されていないかもしれない。理屈や論点に視界を覆われて、トラップに引っかかる人間。二択を知らない動物と二択という定義に視界を狭められた人間。どちらのほうが本当に正しい選択をしてんだか」
# by ore1984 | 2005-06-22 14:18 | ボク小説 短編
 どこからか拾ってきた生まれたばかりだった猫がずいぶんと大きく成長した。さすがに、3週間半も経てば猫らしくなる。まだまだ子猫だけれど、もう少し成長したらかなり憎らしくなるんだろうな。家の中でうんこしたり、小便したり・・・なんで猫なんてひろってしまったんだろうな。ブツブツ・・・。ああ、このまま愛らしく成長してくれれば何の文句もないんだけどな。
愛らしいが視線を向けられない_b0001559_17153187.jpg

# by ore1984 | 2005-06-17 17:15 | ボク思いついたこと